アマチュアな日々

原付旅をメインに、本や映画、散歩にゲームなど、その時々の出来事を気ままに記す、という趣向のブログ。やめたくなったら即やめます。

はじめまして。さっそくですが、書を持って街に出てみた件をご報告。

こんにちは。こんばんは。

筆者のナカノでございます。はじめまして。

 

まず簡単に自己紹介をさせていただきますと、当方アラウンドサーティーの平成生まれで、これといってとくに特徴はナシ。

現在訳あって休職中、日々部屋にこもって虚空を眺め、部屋の隅に縮こまって埃を食べながらどうにかこうにか生きながらえております。

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久保帯人BLEACH』の名シーンより抜粋

 

というのは冗談のようで、あながち冗談でもなくて。

とにかく、事情に事情が重なって、一人暮らしをしていた千葉県の市川市から、地元の神奈川県へと戻ってきたのが数ヶ月前のこと。

 

『ふるさとは遠きにありて思うもの』とは、かの室生犀星大先生のお言葉ですが、これをまさしくと、我が意を得たりと思っていた自分としては、この現状はなんともやるせない。

なにかしたいけどなにがしたいんだろうか、と考えているうちに通過していく日々は矢のごとし。

働きに出ている立派な社会人の方々にはなにを甘えたことをと言われそうですが、閉じこもった生活も続けているとなかなか疲れてくるもの。

そこで信頼できるかかりつけの医者、つまりもうひとりの俺に診てもらったところ「引きこもりは精神衛生上あまりよろしくないですな。まず、日光を浴びましょう」との診断がくだされたので、とにかく身体を部屋の外へ運び出そうと思い立ったのが先日のことでした。

 

しかし地元というのが、神奈川県の、いわゆる県央というのでしょうか

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図の黄色く塗られているあたりが俺の地元なのですが、なかでもとくに交通の便が悪いところに住んでいまして。いわば陸の孤島

日常生活に車が欠かせない場所なのですが、俺は家を出たときに自分の車もバイクも手放してしまったので、どこへ行こうにも不便極まりない。

これは困った。

外へ出るならば、なんであれ足が欲しい……。

それがことのはじまりでした。

そして、天啓はおりてくる。

 

 

 

汝、原付を買うべし!

 

 

 

思い立ったが吉日から数日。

財布をひっくり返し、なけなしの金をはたいて、さっそく原付を購入。

店へと足を運び、注文し、到着。

その原付の名は……!

 

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ビーノ!!!

なんといっても、可愛い!丸くて、丸くて、丸くて、丸くて可愛い!!!

正直一目惚れ。イチコロでした。時速120キロで胸をぶち抜かれました。

(画像のポスターは超名作アニメとおそらく世間的にも俺の中でも名高い『ゆるキャン△』とコラボしたものらしいです。)

 

まあ行くべき職場もするべき仕事もない自由の我が身。

せっかくのありあまった時間をむやみに浪費するではもったいない。元気盛んなはずの二十代を無為に過ごしては、直球ど真ん中、打ちごろの球をみすみす見送っているようなもの。

短い選手生命、ここはいっちょなにかやってみよう!と意気込み、相棒とあちこち旅をしてみることを思い立った次第です。

 

それから、どうせ行くなら記録をしておきたい。年を重ねるにつれ、ますますポンコツ頭に磨きがかかり、低下していく記憶力はもはやあてにならない。

 

となれば、ブログだ!と、顛末はそういった感じで、後先考えず熱の冷めやらぬうちに始めてしまった状況です。完全に見切り発車。

けれども言うじゃありませんか。案ずるより産むが易し!と。それに、鉄を叩くなら熱いうちでなくてはなるまい。

 

とにかくやってみればいいさ。

失敗したところでこちとらはなからキュウソネコカミの心意気。知ったこっちゃありません。

 

といった感じで。

くどくどと身の上話を続けてきましたが、このあたりでさておき。

さっそく初乗りついでにさくっと出かけてきたので、そのあたりのことを書きたいと思います。

 

 

 

記念すべき初記事の取材に出たこの日。

まずですね、記事うんぬんのまえにですね

 

暑かった……。

とにかく暑かった……。

 

例年であれば季節は10月を迎えていよいよ秋めく頃でありますが、ご覧ください。こちら、本日の関東の天気です。

 

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本日の最高気温は!なんと!!30度越え!!!

ビニールハウスで栽培される野菜のように、夏中クーラーのした、27度の快適環境で暮らしていた俺。

世界がこんなにも大変なことになってるとは思わなんだ……。

折しも昨夜、エミール・クストリッツァ監督の大作『アンダーグラウンド』を鑑賞していたものだから(これについての説明はwikiに投げる。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%bc%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%89_(%e6%98%a0%e7%94%bb))、映画の世界さながら、目まぐるしくひっくり返る令和の元年に戦慄。

 

ニュースではスウェーデンの少女や環境大臣様の発言が話題になっていますが、なるほど、これは由々しき事態ですね。

迅速かつ、セクシーな対応をしなければならないというのは、たいへんごもっともな意見かもしれません(?)

 

それにしてもこの暑さは異常。

夏は終わったんじゃなかったのか……?と毛穴をピッタリと溶接しかねない陽射しに目を細め、はやくもうだる俺としては、すかさず「部屋へと引き返す」という選択肢を食い気味に勝ち取りたかったものの、しかしここで逃げてはダメ人間の風上にもおけない誇りなきダメ人間。自由戦士クラス1stの名が廃る。

 

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『FF7CC』より、感涙咽び泣きの一枚。「夢を抱きしめろ そしてどんな時でもソルジャーの誇りは手放すな」

はあああああい!!!

 

それにこの週末、俺にはふたつの使命が課されていました。

これのひとつは「図書館へ本を返却する」というもので、もうひとつは「TSUTAYAへDVDを返却する」というものです。

もはや背水の陣なり……!ということで。

鋼の意思をもってして、わざわざ昼の盛りである、およそ正午のとき。陽が落ち涼しくなってから行けばいいという考えに気づくこともなく、俺は単身、夢を抱きしめ、走り出しました。

 

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記念すべき1枚目の実写。

到着したのはスタート地点にして目的地。アルファにしてオメガ。

ここはどこか!?

そう!ここ!

 

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図書館です!

いやー、たいへんお世話になっております。

俺が地元に住んでいた二十代はじめのころはまだ普通のなんてことない図書館だったのに、数年の時を経て、いまとなってはオシャレインテリ御用達といった佇まい。

 


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『海老名市立図書館ホームページ』から拝借した内装写真

 

オサレ〜。

スタバまで入っちゃってるし、キャラメルマキアートでもすすりながら文学談義に花を咲かせ、みたいな絵が浮かぶ。

実際、若き美男美女がソファに深く腰掛けて、香水の匂いを撒き散らして、周りに読書する人がいるなかあまり控えめとは言えない声量でニーチェやらハイデガーやらの話をしていたりするのを見かけたことがあります。

会話に熱中するあまりつい思わず声が大きくなってしまった、みたいな感じでしょうか。いいですよねえ。ええ、ええ。

こちとら30手前にしてモラトリアム全盛期の社会不適合者ですから、他人の振る舞いを偉そうにとやかく批評できる身分でもないし、とくに言うこともありませんがね。ええ、ええ。

 

閑話休題

 

とりあえず、毎度のことながら借りすぎた本をろくに読めないまま返却して、またろくに読めそうもない数の本を借りてきました。

貧乏性が板につきすぎて、ついあれこれ手を出して上限ギリギリまで借りてしまうのですが、これって本当に読みたいと思っている人の邪魔をすることになるし超迷惑だし絶対やめるべきですよねわかりますごめんなさい次からは気をつけます。

 

とりあえず当面の第一目標、本の返却は終了。

このまま続けて隣町のTSUTAYAへDVDを返却しに行き最速ラップで自宅へゴールかと思ったのですが、せっかくのバイク初乗り、時刻は午後2時。天気は完璧な晴れ。

 

軽くドライブでもすっか〜!

そんで、走りがてら手頃な場所を見つけたら、気持ちのいいお天道様のした、さっそく借りてきた本を読むことにしよう。

 

というわけで!

 

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こんな交差点を通ったり


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こんな路地に迷い込んだり


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こんな都市に出くわしたり


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ジョージ・ミラー監督作品 マッドマックス 怒りのデスロード』の一幕

 

こんなやつらに追われたりしながらダラダラと走っていると

 

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おや?

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おやおや?
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おやおやおやー!?

 

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ひゃーーーーーっ!!!

ひゃっこい!!!

気持ちーーー!!!

 

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格好の場所を発見!

ここをキャンプ地とする!


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水鳥たちものんびりと水面に浮かんでいます。

これはええなあ、と数分のあいだは思っていたのですが、しかし頭皮に降り注ぐ日光の熱に耐えられず、結局日陰に避難して読書をすることに。


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ちなみに読んだ本はこちら。

稲垣足穂

タルホといえば「一千一秒物語」のイメージが強いですが、エッセイのコーナーにも多数の本が並んでいて、見かけておもわず、一冊手にとってしまいました。

おもしろい。

東京の生活から敗走してきた俺がこれを読むというのも、ピリッと辛味が効いていて、なかなか趣があってよろしいかと。


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しかしお日柄もよく。

左手に見える坂道をのぼっていくと


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こんな風景があったりします。

うっかりセミの声が聞こえてきそうなおもむき。

夏、だな?さては?まだな?

頭のなかの井上陽水が歌い出す。


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場所はこのあたり。


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目の前におおきな運動公園があったのですが、そっちへは寄らず、川辺でしばし休憩。

 

貧乏ゆえ、極力お金を使えないということもあって、買ったのは「いろはす」一本のみという、おしゃれカフェでエスプレッソを嗜むわけでもなく、インスタ映えしそうなテーブルや椅子でのんびりするでもなく、極めて味気のない休憩でしたが、こういった人気のないところでのんびりするのってけっこう開放感があるし、人がいないし、それに人がいないし、なによりもちろん人がいないので、俺みたいなダンゴムシ系男子女子諸氏には好都合なんですよね。

いや、コーヒーに五百円玉を出すこともできない貧乏人の見栄とか僻みとかそういうのではなくて。決して。

 

そういうわけで、ここを「なかのが選ぶ、読書にピッタリな無銭青空図書室」に認定します!星、ふたつ!

おすすめです。

 

あ、そうそう!

そういえばまだご紹介していませんでしたが、遅ればせながら、こちらが愛車のビーノ氏です!


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This is KAWAII!!!!

 

レトロでモダンでクールでポップな二律背反的魅力満載の我が愛車。

見かけの可愛さにあなどることなかれ!

なかなかパワフルに走るし、燃費も抜群。

これからもよろしく頼むよ〜。よーし、よしよし。

 

数時間後。

ふたたび走り出した我々は、また無軌道にアクセルを決めこみ、風の吹くまま気の向くままに走りました。

道中さしておもしろいものもなかったのですが、とにかく頻繁に神社を見かけたのが印象深かったです。

こんなのとかもあったり

 

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「大震災」と「記念」という言葉がひとつの文章に並んでいると、なんだかソワソワしてしまうのは俺だけでしょうか。

 

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隣接する公園。完全に手が入っていない感じ。夜にあらためて訪れたら超怖そう。

 

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ポコポコ走っていると、東名?小田原厚木?かなんかの道が交差する、そのしたの道に出る。

こういうの見ると、そのたんびにシティースカイラインがやりたくなるんだよなあ。

 


『シティーズ:スカイライン PlayStation®4 Edition』 プロモーショントレーラー

 

さっさとこの記事を書いてしまって、ひさしぶりにやろうかしら。

朝六時とかに起きる必要のない俺の夜は長いのだし。徹夜?おおいにけっこう。なんせエブリデイ週末。エブリデイ終末。


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やがて、陰影フェチズムをくすぐるこんな空間にたどり着きました。

ここはなにかといえば、駐車場。

先ほどの読書スポットから川沿いをぐぐっと南下してきたところにあります。


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河川敷ではラグビー?アメフト?の練習が行われていました。筋骨隆々の男たちが組合うさまを感心しつつしばらく眺める。

おとなりのグラウンドでは盛んに少年野球の試合をしていました。

青空、白球、金属バットの音。ダイヤモンドの白線も、四角いベースの白も、茶と緑で分かれた内外野に飛び交う声も、すべてが青春って感じですよね。

これまた、しばらく眺める。

傍目には変質者と見えていたかもしれませんが、俺は失われた青春、まさに自分が所属していた少年野球クラブなんかを思い出していただけで、子供たちの元気な姿がただただまぶしくて、おじさんちょっと感動していただけで。

保護者のみなさん、安心してください。

俺は仮にもし変人変態であったとしても、変質者ではありませんよ。断じて。


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して、戻ってくるなりふたたび愛車をパシャり。

うーん、横顔もいいね!なまめかしいね!おじさん、興奮しちゃう!


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ふと目をよそにやると、気持ちよさそうに寝ているおじさんを発見。おじさんがおじさんを発見。

こんなふうに人目を気にせず、堂々と公共の場所で寝れるような胆力が自分にもあればなあ、と時々うらやましく思う。

着の身着のままあるがままの人をときどき見かけますが、俺みたいな小心者には人目を気にせず生きるなんてことは一生できそうにないので、ちょっと尊敬してしまうんですよね。

あ、冷やかすようなスタンプを顔に貼り付けていますが、悪意はありません。

むしろリスペクト。じゃなければ、わざわざ王様のアイコンを当てはめたらしませんから。本当に。

 

ご所望ならいくらでも頭を石畳のうえへ叩きつけますからドシドシクレームをいただいて結構ですよ!ただし預金残高はゼロなのでお金は払えませんがね!お生憎様!

 

……さっきからいったい、俺はなにを言ってるんでしょうか。

 

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どうやらここは中野公園という場所みたいです。

著者としては見過ごせない名前ですね。うっかり贔屓にしてしまいそう。

 

とまあ、そんなこんなしているうちに、そろそろ帰ろうかということになりました。

なんせたまに外に出たかと思えば、何時間も熱射にさらされたもので、すっかり疲れきってしまったのです。

ほんとはもっと遠くまで行きたかったのですが、無念。また次回ということで。

 

帰りがてら、TSUTAYAに寄って、デーブイデーを返し、また走り出し、数分後、気づけば、太陽が斜めに傾きはじめていました。

 

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これは川沿いを走っていたときにふと撮った一枚。


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発見した奇妙な小道。

バイクを停め、歩いて進むと、そこはなんと墓地であった。


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月が出ている。鉄塔のシルエットが美しい。

ちょっとだけ寄り道していくことにする。


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ふたたびの河原。相模川。ここは一級河川らしい景色が広がる。

バイクを停めて土手にあがると、ここにも月が。


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犬を散歩する奥さまやら犬に散歩されるおじさまやらが通る。

階段に腰を落ち着け、完全に暮れてしまうまで、ふたたび本を取り出して、読む。

Chelmicoの「午後」を聴く。

午後

午後

  • chelmico
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250

作りかけの歌を歌う 未完成のままでもいいかもな あ〜

 

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夜。

 

結局暗くなってから、帰宅。

 

第一回目の記事、これにて完成。

これからもちょこちょこ更新していけたらいいなと考えています。あくまで意気込みですが。特に書くこと決めているわけではないので、その時々のきまぐれをきまぐれに書いたりと、落ち着きのないとっ散らかったブログになると思いますが、どうか温かい目で見てやってください。

まずは三日坊主にならないよう気をつけたいと思います!

 

ひとまず今日はこのへんで。

 

長広舌大盤振る舞いの駄文、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

ではまた。

 

なかの。